- 通信制大学って何年通うの?
- 最短何年で卒業できる?
通信制大学に対して、こんな疑問も持っている人は多いのではないでしょうか。
この記事では、2021年に3年次編入をし、現在、京都芸術大学の通信学部に通っている自分が、体験談を踏まえておすすめする卒業までの期間を説明します。
※この記事は3年次編入をした場合の目線で書いています。
3年次編入からの最短卒業期間
京都芸術大学の場合は、3年次編入をした学生は最短2年での卒業が可能です。
その場合、1年目で卒業制作の着手条件を満たす必要があり、卒業までに必要な単位はほとんどこの1年目で取得する形になります。
スケジュールとしてはかなりハードではありますが、できなくはないと思います。
私自身も、入学当初は2年での卒業を目指していました。
入学1年目の5月に他の学生さんと話す機会があったのですが、そこでもやはり3年次編入の方は2年での卒業を目指されている方が多かった印象です。
しかし、私は現在3年での卒業を目指しています。
3年での卒業を目指す理由
最短ではなく3年での卒業を目指すことにした理由について、3つのポイントからお話しします。
卒業制作までのスケジュールがかなり厳しい
2年間で必要単位をすべて習得しながら卒業制作をこなすのはなかなかのハードスケジュールです。
最初に述べたとおり、1年目で卒業制作の着手条件を満たすためには卒業制作以外のほとんどの単位を習得する必要があります。
1ヶ月あたり2回くらいのスクーリングを受けながら、テキスト科目や共通科目を自分のペースで進める…仕事をしながらだとなかなか大変です。
とはいえ、私も当初は2年卒業を目指していたため、着手条件を満たすところまではなんとか頑張りました。
しかし、問題は卒業制作。ひたすら科目をこなすことに必死で、卒業制作のアイデアがまったく浮かんでいませんでした。
卒業制作の授業は年6回のスクーリングで構成されており、その1回目が春に設定されています。1回目の授業で企画書を持っていく必要があるため、その時点でテーマが決まっていることが前提です。
スクーリングの他に、卒業制作の導入となる科目があるのですが、私の場合はそれに手を付けられておらず、その科目を提出し、コメントをもらってから方向性を決めたいと思いました。
社会人が通信制大学に通う意味を考えた
大学を卒業して社会人になった人がもう一度自分の意志で大学に入学する意味とはなんでしょうか。
当然、学歴が欲しいわけではないです。何か学びたいことがある。そういう人がほとんどだと思います。それなら急いで卒業する必要はないかもしれません。
そもそも私が卒業の時期を悩み始めたのは1年目の秋頃でした。
対面スクーリングで他の学生さんと話す機会も増え、流されやすい私は周りの方が3年に変更していくのを見て完全にビビっていました。
そして、年末のタイミングで1年目を振り返りました。
大学で1年間学んできて、ものの見方や考え方が変わりました。本当にインプットの多い1年だったと思います。ただし、きちんと消化できているかというとそれは怪しいです。
スケジュール管理には自信がありましたが、大学最優先で、他のことが蔑ろになっていたこともありました。本当になんとかやってきたという印象でした。
このまま卒業制作に入れば、きっとなんとかなるとは思うけど、そんな余裕のないまま卒業制作に入って後悔しないか?学歴が欲しいのでなければ、最短で卒業する意味とは何だろう。
改めて考えた結果、学んだことをしっかり吸収し、卒業制作に取り組みたいと考えました。
そのためにも、ここで一旦ゆっくり時間をとって、1年間で身に着けたことのアウトプットをしたいと思いました。このブログを始めたのもアウトプットの一環です。
純粋に大学生活が楽しい
最後はシンプルですが、2年間で終わってしまうにはもったいないくらい、通信制大学が楽しいことも理由の一つです。
前半はオンラインのスクーリングばかりだったわけですが、対面のスクーリングが始まってから、他の学生さんと一緒にあーでもないこーでもないともがきながら作品を作る機会が増えました。
いろんな人の意見を聞いたり、作品をみたりできる機会はもちろん、安っぽい表現ですが、一緒に頑張れる仲間がいることは本当に貴重です。
現役の大学時代、果たしてこんなに一生懸命授業に向き合ったことがあっただろうか。そんな大学生活を送れていることが純粋に楽しいですし、充実しています。
スクーリング2日間は毎回へとへとですが、それ以上に得るものがあります。
2年間の卒業を目指すと、どうしても予定が詰まってしまい、事前課題の準備や課題をこなすことに追われてしまいます。楽しいよりも大変が勝ってしまうのは勿体ないと思います。
卒業までの期間を伸ばしたところで、スクーリングの数が増えるわけではないのですが、これから通う方には1回1回のスクーリングを大事に、楽しんで欲しいと思います。
あと、学割を活用できることも大きなポイントですね。意外と使える場面は多いです。
私は卒業も伸びたことですし、せっかくなのでいろいろな美術館とか回りたいなあと思っています。
3年卒業を目指すデメリット
3年卒業を視野に入れた時、どうして悩んでいるのかと改めて考えると、私にとってのネックは学費がもう1年分増えることだけでした。
それだけなら、なんならその学費分をコンペやデザインの仕事で稼いでやろう!という気持ちで、1年延ばすことに決めたのでした。
せっかく2年で卒業できるようにこの1年頑張ってきたのに、、、という気持ちと最後まで格闘しましたが、そのくらいペースに余裕があるくらいでちょうどいいかも知れません。
年度末に向けて、スクーリングで集まるともっぱらこの話題で盛り上がりました。
3年組の中には、私と同じような理由の人もいれば、単純に日程が合わなくて着手条件を満たせなかった人、もともと3年の予定だった人もいました。2年から3年に方向転換を決めた時期もそれぞれでした。
一方で、2年卒業を目指す人ももちろんいました。口をそろえて言っていたのは、もう1年増えるのが嫌だ。集中力が持たない。ということでした。確かに、1番ハードだった1年目を乗り切り、そのままの勢いで行ってしまうのもありだと思います。
私自身、2年で卒業を目指していたために、ほとんどの科目を取り終えてしまっており、夏のスクーリングを最後に2年目の後半はスクーリングがまったくありません。ここで、気持ちが離れてしまうことも大いにあると思います。
それでも私は自分の中でこの1年の過ごし方を決め、3年での卒業を目指すことに決めました。
まとめ
というわけで、通信制大学の3年次編入から卒業を目指す期間について説明しました。
今回のポイントをまとめると、次の通りです。
- 最短2年での卒業は可能!ただしスケジュール管理が重要!
- 仕事やプライベートが忙しい方には3年以上での卒業がおすすめ!
- せっかくの学び直しの機会を有効活用しましょう!
予定通り行かないことも想定し、まずは2年卒業を目指すつもりで進めていった方が良いかもしれません。
最終的には自分の性格だとかライフスタイル、費用などを考えて決められるのが大事になります。
後悔と無理のないスケジュールで卒業を目指しましょう!